思い起こせばこんなのあったな〜

PD(Phase change rewritable Disk)
松下電器産業が1995年に開発した書き換え可能な光ディスク。
直径12cmとCDと同じサイズのディスクをDVD-RAMとほぼ同じ型のカートリッジに入った記憶媒体。
片面最大容量は650MBとなっており、赤色レーザーを使用し相変化記録技術により書き込まれる。
一見CD-RWがカートリッジに収容されただけの規格とも思われるが、専用ソフトが必要なCD-R・RWと違い、フロッピーディスクと同じ感覚なドラッグ&ドロップでデータの書き込みが可能となっており、理論上約50万回の書き換えが可能となってる。
また、カートリッジに入っている事もあり、大切なデータから傷や埃に強くCD-R/RWに比べ信頼性が高かった。
しかしPDは当時の大容量記憶媒体としてMOほど普及しいないばかりか、装置は安価だが記憶メディアが高価なZip100より普及しなかった。
それはPDの技術を非公開だったなど様々な点があげられるが、PDの相変化記録技術は各社の認識は高まり、そうしてできあがったのが同じ技術を使用したCD-RWなのである。
また、この技術を応用し大容量化させたPDの後継にあたるDVD-RAMがその2年後1997年に登場した。
登場当時のDVD-RAMはPDの約4倍の容量を誇り、同型のカートリッジに収容されていることから互換性が保たれた。
しかし、2000年に登場したDVD-RAMより片面4.7GBの大容量記憶可能なVersion2.0規格となり、PDとの互換性もなくなってしまった。
■ミニチュアカード
インテル・コンパック・ヒューレットパッカード・富士通・シャープ・コニカなどが中心となって標準化した小型メモリーカード規格。
縦33.0×横38.0×厚さ3.5mmと小型で、一見CFカードにも思える型をしているが、接続面は金属ピンコネクターではなく、伝導性ゴムを使用している点が異なる。
これは金属ピンと金属ソケットの構造で水分や埃による接触不良を起すのを防ぐ為にこのような接合になった。
2Mから4M、8Mと大容量化されたが、物理的最大記憶容量が64Mと小さく、他のメモリーカードの大容量化の流れに取り残されてしまった。
また、国内でミニチュアカードを採用された製品が非常に少なかった。
準備中 ■マルチメディアカード(Multi Media Card/MMC)
サンディスクとシーメンスが共同開発し1997年に発表した規格。
32mm x 24mm x 1.4mmと切手サイズで、転送速度は2MB/s程度。高速転送が可能な「HS-MMC」では最大52MB/s(13ピン)まで可能。ミニサイズのRS-MMC(Reduced Size)やさらに小型のMMC Micro、その他に、DV RS-MMC MMCmobile、さらに著作権保護回路を内蔵したSecureMMCなどバリエーションも豊富に展開されている。
SDカードと形状・書き込み方式が同じ事から後方互換があるのでSDカードを使用する機器で使用できる場合も多い。
日本ではMMCより上位モデルのSDカードが普及しているのでMMCカードの機器は普及していない。
準備中 ■スマートメディア(SSFDC-Sold State Floppy Disc Card)
東芝が開発した(長さ)45.0mm×(幅)37.0mm ×(厚さ)0.76mmの超薄型メモリーカード。
当時のメモリーカードではこのメモリーカードとCFカードのシェア争いが激化しており、CFカードがPCで特別なリーダーやライターを追加しなければいけないのに対し、フロッピーディスクで読み書きができるという特別なハードが必要ない手軽さからデジタルカメラやMP3プレイヤーなどに採用された。(当時はまだUSBがなかった、もしくは普及していなかった)
メディア上にコントローラーがなく、その為薄型を実現している。動作電圧は当初5Vだったがのちに3.3Vに変更されている。
しかし128MB以上の大容量化が難しくなった、高速読み込み、書き込みが他のメディアと比較して劣るなどの点から、デジタルカメラ市場でスマートメディアを利用していた富士フィルムとオリンパスはスマートメディアの後継として高速読み出し、将来を見据えた大容量化が可能まxDピクチャーカードを発表。スマートメディアはその役目を果たす事となる。

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