大容量HDDを搭載した動画対応ポータブルプレイヤーを比較する
今や携帯型音楽プレイヤーで人気のiPodをはじめ様々な音楽プレイヤーが人気となっており、これまで携帯型プレイヤーの主役であったMD(MiniDisc)が追いやられている。 これまではディスクやテープなど交換式のメディアが当たり前であったのが、ここ最近ではメモリータイプやHDD(ハードディスクドライブ)タイプのものがコンパクトでよりたくさんの音楽を持ち運ぶ事が可能になったのが人気の理由だろう。 元々こういったタイプのプレイヤーは海外メーカーが主にマーケットを征してきたがその人気ぶりから国内メーカーも本格的に乗り出してきており、本格的なシェア争いとなっている。 価格もメモリータイプで数千円から用意されており、最近では別途メモリーは必要なもののエバーグリーンからなんと999円で購入できるモデルまで登場してきている。 中でも人気なのはご存知アップルの「iPod」で、HDDタイプからはじまったどちらかというと高級志向のプレイヤーだ。 そんなAppleも「iPod Shuffle」でメモリータイププレイヤーを発売、その後爆発的人気となった「iPod nano」が登場しており、その勢いは当分おさまることはないだろう。 メモリータイプの特徴はなんと言っても駆動ドライブを持たない事による耐震性だろう。 これまでの駆動ドライブを採用したプレイヤーでは音飛びなど発生してしまいジョギングなどのスポーツをしながら使用することはできなかった。 また、モーターを持たないので省電力性やコンパクト化を実現している。 かたやHDDタイプの特徴はなんと言ってもメモリータイプでは実現不能な超大容量を持ち運ぶ事ができる事だろう。 HDDというとどうしてもデリケートで、持ち運ぶ機器としては不向きに感じてしまうのは事実だが、それを想定した設計がされていることだろう。 しかしながらメモリータイプのようにジョギングしながらの使用や、落としてしまうと故障する可能性が高いので注意が必要だ。 |
そんな人気のポータブルプレイヤーだが最近になっていよいよ動画も持ち運べるタイプが登場してきた。 カラー液晶はもちろん、大容量HDDの搭載により音楽だけでなく動画も持ち運べるという事は通勤時間に録りためたドラマや映画を鑑賞することができるという利点がある。 しかしこのジャンルのプレイヤーとなるとまだ登場してそれほど経過していないせいかまだ数モデルしか存在しておらず、30GB以上のHDDを搭載した動画再生では人気の「iPod」の5世代目をはじめ、クリエイティブの「ZEN Vision:M」そして国内メーカーである東芝の「gigabeat s」あたりしか存在しない。 今回の物欲マニアックススペシャルではこの動画再生ができるプレイヤーを徹底比較してみた。 |
まずは下の比較表を見てほしい。
どのモデルを選択するかはそれを使うユーザーが何を重視しているかによって違ってくる。 いくつか例にあげてみよう ■とにかくデザインにこだわりたいデザイン派。 ■大容量HDDを搭載し、長時間再生のバッテリーを装着している行動派。 ■豊富な音声フォーマットに対応したマルチファイル派。 ■圧縮された音楽であっても高音質に楽しみたい高音質派。 ■動画再生をする時、複雑で時間のかかる変換を極力抑えたい動画重視派。 ■配信曲数の豊富な「iTunes Music Store」でいろいろ曲を購入したい音楽配信派。 ■最新情報が欲しいのでFMラジオも必要な情報派。 ■人とは同じものを持ちたくない個性派。 ■パソコンとの連携を重視するネットワーク派。 ■豊富なオプションであらゆる環境で使用したい拡張派。 など人それぞれ重視する所はちがう。本来であればこのどれもがあてはまる製品があるのが一番望ましいのだが実際それはポータブルプレイヤーに限らずどの製品でもなかなか難しい。 いかに自分に合った製品を探すか色々探っていこう。 第1回ではまず製品のデザインについて見てみよう。 |
当記事に掲載されている内容は、スペックや実際に触って算出した情報ですが、あくまでも個人的な主観です。 また実際の内容と製品が予告無しに変更されている可能性もあります。 内容はあくまでも参考程度とし、実際の購入はカタログやホームページなどでしっかり確認し、気になる点があれば各メーカーに問い合わせましょう。 |